柔道 それは極めて危険なスポーツ

中学校柔道部の練習中の事故で子供を亡くした父親の独り言

懺悔

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頭が痛い

 

事故の前日に練習から帰ってきた娘が「頭が痛い」と一言つぶやき、その日は夕食も残し早々に入浴を済ませ、早めに床に就きました。

心配になったので部屋で少し話をしましたが、本人は「大丈夫」というので、疲れも出ているだろうと思いそのまま寝かせました。
翌日、彼女は普段どおりに起床し朝食も済ませ、いつもと変わらない様子で支度をしていました。私は前夜の「頭が痛い」の一言が少し気になってましたので「ちょっとでも気分が悪かったら先生にすぐに言いなさい」と言って送り出しました。
それが彼女と交わした最後の言葉。
その日の夕方に事故は起こり、5日後には帰らぬ人となってしまった。

親として

 

子供が柔道部に入ったにも関わらず、私は全日本柔道連盟が発行する柔道の安全指導書を読んでないどころか、その存在すら知りませんでした。
過去の死亡事例、頭部外傷や脳震盪の危険性、セカンドインパクトシンド・ロームなど、安全に対する予備知識が全くの勉強不足だったのです。

もちろん、前日の「頭が痛い」と事故との因果関係はわかりません。

がしかし、「頭が痛い」の一言を重く受け止め、学校を休ませ病院に行っていれば、少なくともあの日あの時の事故は避けられたはず・・・
そう思うと、悔やんでも悔やみきれません。

柔道を習う子供達のすべての保護者へお伝えしたい。
どんな小さな異変にも気を付け、細心の注意を払って子供を見守ってください。

それが出来なかった私は、娘に深く謝り懺悔したい。